相続税の課税対象―課税遺産総額(いくら遺産があると相続税がかかるのか)―相続時精算課税―要件・条件
相続時精算課税の要件・条件
概要・概略・全体像
相続税は、相続財産が基礎控除額を超えた額(課税遺産総額)にかかりますが、課税遺産総額を算出する場合、一般的な相続とは別に、贈与と一体化した「相続時精算課税」という制度を選択することができます。
ただし、相続時精算課税の適用を受けるには、一定の要件・条件を満たしていることが必要です。
このページでは、相続時精算課税制度の適用が受けられる要件・条件を解説・説明します。
適用対象者
特定受贈者
相続時精算課税制度の適用が受けられる人は、特定受贈者に限定されています。
特定受贈者とは、以下の条件を満たしている者のことをいいます。
- 贈与をした人は満65歳以上の親であること(贈与があった年の1月1日現在)
- 贈与を受けた人は贈与者の推定相続人である20歳以上の子であること(子が亡くなっているときには20歳以上の孫を含みます。)(贈与があった年の1月1日現在)
つまり、 満65歳以上の親から満20歳以上の子供への贈与に限定しているわけです。
これは、一般的に財産はあるが消費力が低い親の世代から、財産はないが消費をする子の世代への贈与をスムーズにするという相続時精算課税制度の趣旨・目的に沿ったものです。
適用対象財産等
相続時精算課税制度の適用となる贈与財産の種類、金額、贈与回数には、制限はありません。
現在のページのサイトにおける位置づけ
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 9 ページ]
- 相続税の課税対象―課税遺産総額(いくら遺産があると相続税がかかるのか)
- 相続税の課税対象―課税遺産総額(いくら遺産があると相続税がかかるのか)―正味の遺産額―非課税財産―寄付
- 相続税の課税対象―課税遺産総額(いくら遺産があると相続税がかかるのか)―基礎控除額
- 相続税の計算方法・計算例
- 相続税の計算方法・計算例―配偶者の税額軽減
- 相続税の課税対象―課税遺産総額(いくら遺産があると相続税がかかるのか)―相続時精算課税
- 相続税の課税対象―課税遺産総額(いくら遺産があると相続税がかかるのか)―相続時精算課税―要件・条件
- 相続税の課税対象―課税遺産総額(いくら遺産があると相続税がかかるのか)―相続時精算課税―税額の計算方法
- 相続税の課税対象―課税遺産総額(いくら遺産があると相続税がかかるのか)―相続時精算課税―手続き
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ