相続税の計算方法・計算例
相続税の計算方法・計算例
概要・概略・全体像
ただし、相続税には、基礎控除額の制度があり、正味の遺産額が一定額以上にならないと課税されないしくみになっています。
つまり、相続税は、正味の遺産額が基礎控除額を超える場合に、その超える部分(これを課税遺産総額といいます)に対して、課税されます。
相続税の課税対象―課税遺産総額(いくら遺産があると相続税がかかるのか)
このページでは、正味の遺産額が出て、課税遺産総額(相続税の課税対象)が算出された場合に、それぞれの相続人にかかる相続税額を計算するための手順を解説・説明します。
1.課税遺産総額を算出します
正味の遺産額が1億5千万円で、妻と子ども2人が法定相続人である場合で計算してみます。
この場合、課税遺産総額は次のとおりです。
2.課税遺産総額を法定相続分で案分します
民法で定められている法定相続分を使って、課税遺産総額を妻と子ども2人に案分します。
3.税率をかけ所定の控除額を差し引き相続税の総額を算出します
妻と子ども2人のそれぞれの案分額に税率をかけ、所定の控除額を差し引きます。
平成22年4月1日現在では、3000万円超5000万円以下で、税率は20%、控除額は200万円、1000万円超3000万円以下で、税率は15%、控除額は50万円となっています。
4.相続税の総額を実際の相続割合で案分して実際に納める税金を算出します
相続税の総額を実際の相続割合で案分して実際に納める税金を算出します。
なお、千円未満は切り捨てています。
ただし、配偶者については、「配偶者の税額軽減」という制度があり、上記算出額から、さらに所定の税額を控除できます。
この制度については、次のページを参照してください。
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