[税金]所得税法・法人税法等

サラリーマンから個人事業主・会社まで所得税・法人税等の確定申告の便覧に。税務ハンドブックとして税金対策にも役立ちます。


電子納税―ダイレクト納付


ダイレクト納付とは

ダイレクト納付の定義・意味・意義

ダイレクト納付とは、国税において、事前に務署に届出等をしておくことにより、e-Taxを利用して電子申告等をしたあとに、パソコン画面上の簡単なクリック操作で、届出をした預貯金口座からの振替(口座引き落とし)によって、即時に、または期日を指定して税金を納付できるという電子納税の方法のひとつです。

いわば公共料金の自動引き落としのようなものです。

ダイレクト納付の位置づけ・体系

国税における電子納税の方法のひとつ

国税においては、電子納税の方法は、ダイレクト納付による電子納税(口座振替の一種)とインターネットバンキング等による電子納税(振込の一種)の2つに大別されます。

そして、インターネットバンキング等による電子納税にはさらに登録方式入力方式という2つの方式があります。

  1. ダイレクト納付による電子納税
  2. インターネットバンキング等による電子納税
    1. 登録方式
    2. 入力方式

ダイレクト納付の経緯・沿革・歴史など

ダイレクト納付は、平成20年度の制改正で、電子納税の方法として、既存のインターネットバンキング等による電子納税に加え、新たに認められたものです。

ダイレクト納付の対象となる目(税金の種類)

ダイレクト納付はe-Taxで電子申告等が可能な次に掲げる目が対象となります。

ダイレクト納付で納付可能な務署

ダイレクト納付では、e-Taxの開始届出書を提出した務署以外の務署へも納付可能です。

ダイレクト納付と振替納税との違い

ダイレクト納付は通常の(電子納税ではない)振替納税としくみが似ています。

しかし、振替納税は個人でする申告所得税や個人事業主の消費税だけが対象であるのに対して、ダイレクト納付ではe-Taxで電子申告等が可能なすべての目が対象となっています。

ダイレクト納付のメリットとデメリット(特色・特徴)

メリット・長所・利点・有利な点

ダイレクト納付は、既存のインターネットバンキング等による電子納税にはない次のようなメリットがあります。

1.インターネットバンキングの契約が不要

ダイレクト納付では、国税の納付は届出をした預貯金口座からの振替によって行われるので、インターネットバンキングを利用していなくても行うことができます。

2.手数料が不要

ダイレクト納付による納は、公共料金の自動引き落としのようなものです。

そのため、インターネットバンキング等による電子納税とは異なり、振込手数料等がかかりません。

したがって、特に源泉所得税の納付のように申告・納回数が多い手続きで利用するとお得になります。

3.期日を指定して納付することが可能

ダイレクト納付では、即時に納付するほか、納付日を指定することもできます。

4.理士が納者に代わって納付手続を行うことが可能

デメリット・短所・欠点・弱点・不利な点
手続きに時間がかかる

ダイレクト納付が利用できるようになるには、務署に届出をしてから約1カ月ほどかかります。

時間的制約

ダイレクト納付が利用できる時間はe-Taxの利用可能時間に限られます。

ダイレクト納付を利用できる金融機関が限られていること

ダイレクト納付による電子納税が利用できる金融機関は意外と限られています(2013年時点)。



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