［税金］所得税法・法人税法等

税額計算の方法―例外―平均課税―税額

平均課税による課税総所得金額に対する税額

平均課税による税額の計算方法

平均課税の方法による税額の計算方法は、要約すると、過去３年間の平均所得を基準にして、その平均を上回って増えた所得について、これを５年間で振り分けたことにして税率を決め、税額を算出する、というものです。

具体的には、次の手順で算出します。

１．調整所得金額(Ａ)を算出します

調整所得金額(Ａ)＝(課税総所得金額－平均課税対象金額×４／５)
ただし、課税総所得金額≦平均課税対象金額の場合は、
調整所得金額(Ａ)＝課税総所得金額×１／５

２．特別所得金額(Ｂ)を算出します

特別所得金額(Ｂ)＝課税総所得金額－調整所得金額（Ａ）

３．調整所得金額（Ａ）に対する税額(Ｃ)を算出します

調整所得金額に対する税額(Ｃ)＝調整所得金額(Ａ)×税率(速算表)

４．特別所得金額（Ｂ）に対する税額(Ｄ)を算出します

特別所得金額に対する税額(Ｄ)＝特別所得金額(Ｂ)×平均税率（(Ｃ)／(Ａ)）

５．その年分の課税総所得金額に対する税額

その年分の課税総所得金額に対する税額＝調整所得金額に対する税額(Ｃ)＋特別所得金額に対する税額(Ｄ)