［税金］所得税法・法人税法等

税額計算の方法―例外―平均課税―変動所得とは

変動所得とは

変動所得の位置づけ

税額の計算では、課税所得金額に、超過累進税率または一定税率を乗じて税額を算出するの原則です。

ただし、担税力が弱い変動所得と臨時所得については、例外的に平均課税という方法により税額計算を行うこととされ、税負担が緩和されています。

税額計算の方法―例外―平均課税―概要・概略・全体像

変動所得の意味・意義・定義など

変動所得とは、自然条件その他の条件により年々の所得が大幅に変動する性格の所得のことです。

変動所得の範囲・条件

年々の変動の著しい所得のうち、次に掲げるもの（限定列挙）をいい、事業所得または雑所得に含まれます。

1. 漁獲若しくはのりの採取から生じる所得
2. はまち、まだい、ひらめ、かき、うなぎ、ほたて貝若しくは真珠（真珠貝を含む。）の養殖から生じる所得
3. 原稿若しくは作曲の報酬に係る所得
4. 著作権の使用料に係る所得

変動所得の趣旨・目的・機能

年により所得の変動の大きい業種では、所得が急に増えた場合は多額の税金がかかりますが、将来の保証はありません。

そこで、法が認めた一定の所得（＝変動所得）については、公平の見地から、平均課税という特別な税金の計算方法が認められています。