［税金］所得税法・法人税法等

税額計算の方法―概要・概略・全体像

税額計算の方法―概要・概略・全体像

事業所得、給与所得などの各所得金額は原則として総合され（総合課税）、総所得金額として課税標準となります。

本来は、この課税標準が税率を適用して税額を算出するうえで基となる金額です。

その他、課税標準を構成するものには、山林所得や退職所得金額などの分離課税もあります。

ただし、所得税法では、納税者の個人的事情を考慮して税負担を調整するために、所得控除の規定が設けられており、課税標準から所得控除額を控除します。

この控除後の金額を課税所得金額といいます。

そして、さらに、税額の計算についても、所得金額の多寡による負担の調整が図られています。

この税額の計算過程の概要・概略は、次のとおりです。

１．税率を乗じて税額を算出する

課税所得金額に、それぞれ、税率（原則として超過累進税率、例外として平均課税）を乗じて税額（これを算出税額といいます）を求めます。

税額計算の方法―原則―超過累進税率

税額計算の方法―例外―平均課税―概要・概略・全体像

２．税額控除を行う

この算出税額から、税額控除を行って、その年分の所得税額（年税額）を求めます。

税額控除とは

３．源泉徴収税額と予定納税額を控除する

源泉徴収税額と予定納税額がある場合には、確定申告により納付する税額は､その年税額から更に、源泉徴収税額と予定納税額を控除した金額となります。