［税金］所得税法・法人税法等

税額計算の方法―例外―平均課税―概要・概略・全体像

平均課税とは

平均課税の位置づけ

税額の計算では、課税所得金額に、超過累進税率または一定税率を乗じて税額を算出するの原則です。

税額計算の方法―原則―超過累進税率

ただし、変動性の強い所得（変動所得）と臨時的に発生する所得（臨時所得）については、例外的に平均課税という制度が設けられています。

平均課税の意味・意義・定義など

平均課税とは、変動所得と臨時所得について、特別な税額計算の方法により税額計算を行うことをいいます。

平均課税の趣旨・目的・機能

所得には、１０種類がありますが、これは次の２つに大別できます。

1. 経常所得
2. 非経常所得（一時的所得）

このうち、非経常所得（退職所得、譲渡所得、一時所得、山林所得）については、すでに各所得の金額の算出や税額の計算過程で、たとえば、特別控除や課税標準の半額課税、分離課税、５分５乗方式といったさまざまな取り扱いにより、担税力が弱いことが考慮されています。

しかし、経常所得であっても、変動性の強い所得（変動所得）や臨時的に発生する所得（臨時所得）が生じ、担税力が弱い場合もあります。

そこで、これらの所得に対する税負担を緩和するために設けられた制度が平均課税という制度です。