［税金］所得税法・法人税法等

所得控除―分類―人的控除

人的控除とは

人的控除の定義・意味・意義

人的控除とは、納税者の行なった支出等に関係なく、納税者に関する所定の事情に応じた定額の法定金額を控除する所得控除をいいます。

人的控除の趣旨・目的・役割・機能

生存権

人的控除は、「健康で文化的な最低限度の生活を営む」（憲法第２５条）ための所得には課税すべきではないという観点から設けられています。

所得税制の累進度の決定要素

人的控除は、累進税率とならび、所得税制の累進度を決定する要素となっています。

人的控除の位置づけ・体系（上位概念）

所得控除

所得税法では、１４種類の所得控除が規定されていますが、これは物的控除と人的控除に大別できます。

1. 物的控除
2. 人的控除

人的控除の分類・種類（具体例）

１４種類の所得控除のうち、人的控除に該当するのは以下のとおりで、これらは基礎的な人的控除と特別な人的控除とに大別されます。

1. 基礎的な人的控除
   1. 基礎控除
   2. 配偶者控除
   3. 配偶者特別控除
   4. 扶養控除
2. 特別な人的控除
   1. 障害者控除
   2. 寡婦控除（寡夫控除）
   3. 勤労学生控除