退職所得の金額―退職所得控除額
退職所得控除額とは
退職所得控除額の定義・意味・意義
退職所得の金額、つまり、所得税の課税対象となる金額(課税標準)は、退職金の収入金額から、所定の控除額を差し引き、その2分の1に相当する金額となります。
退職所得の金額の計算で使用される、この控除額のことを退職所得控除額といいます。
退職所得控除額の趣旨・目的・機能
長年の功労に報いるために、退職所得控除額は勤続年数が長いほど増える(=税金が少なくなる)ように設定されています。
退職所得控除額の算定・算出・計算方法
平成22年4月1日現在
原則
退職所得控除額の計算は、次のとおり、勤続年数で異なります。
勤続年数は、退職の日まで「引き続き勤務した期間」(勤続期間)により計算します。
また、勤続年数に1年未満の端数が生じたときは、これを1年として切り上げます。
なお、長期欠勤や休職(他に勤務するためのものを除く。)の期間も含まれます。
1.勤続年数が20年以下である場合
退職所得控除額=勤続年数×40万円(最低80万円)
2.勤続年数が20年を超える場合
退職所得控除額=(勤続年数-20年)×70万円+800万円
たとえば、勤続22年で退職金が1000万円の場合は、2年×70万円+800万円で、退職所得控除額は940万円となります。
したがって、(1000万円-940万円)×1/2=30万円に対して、所得税が課税されます。
30万円の場合、税率は5%となりますので、1万5千円が源泉徴収される税額となります。
例外
次の場合には、退職所得控除額の計算が異なることがあります。
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