必要経費―引当金とは
引当金とは
引当金の定義・意味・意義
引当金とは、将来発生することになる費用(支出)や損失に備えるため、あらかじめ当期の費用・損失とするものをいいます。
所得税法上の引当金の趣旨・目的・機能
所得税法上、必要経費として認められるためには、原則として、債務確定主義により、債務が確定していることが必要です。
したがって、費用の見越し計上(=見込額の必要経費算入)は認められないのが原則です。
しかし、費用の期間配分としての会計学的見地と租税負担の平準化への配慮から、原則として青色申告者に限り、将来発生する費用や損失額の一定のものについては、特例として費用の見越し計上が認められています。
貸倒引当金については、白色申告者についても認められる場合があります。
引当金は法人税法に規定されていますが、所得税法上も、一定の引当金の設定を認め、それへの繰入額を必要経費に算入することができるわけです。
なお、租税特別措置法などの特例法では、特別修繕準備金などといった準備金の繰入れも認められています。
引当金の分類・種類
所得税法上の引当金の分類・種類
所得税法では、次の3つの引当金については、一定の繰入額まで必要経費に算入することが認められています。
これらのうち、代表的なものは、貸倒引当金と退職給与引当金です。
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