[税金]所得税法・法人税法等

サラリーマンから個人事業主・会社まで所得税・法人税等の確定申告の便覧に。税務ハンドブックとして税金対策にも役立ちます。


売上原価―①計算方法


売上原価の算定・算出・計算方法

事業所得の金額を計算するには、総収入金額から売上原価とその他の必要経費を控除することでできます。

事業所得の金額総収入金額 ― 費用 (売上原価 + その他の必要経費

なお、一般に、決算書の一つである損益計算書は、1会計期間(事業年度)における利益(いくら儲かったのか)を明らかにする(=利益計算)ために作成しますが、損益計算書における利益は、次の計算式で算定・算出します。

利益 = 収益 - 費用(売上原価(期中は仕入勘定を用いて記録される) + 経費)

利益計算―利益―費用 - 簿記勘定科目一覧表(用語集)

しかし、売上原価などを、売上品の一つ一つに振り分ける計算(個別計算)は非常に煩雑で、これを行うことは通常現実的ではありません。

そこで所得税法では、売上原価の算定については、実地棚卸しによって計算する方法を採用しています。

つまり、事業所得の計算上必要経費に算入する売上原価は、期首(年初)と期末(年末)のそれぞれの棚卸資産(商品)の価額とその期中(年中)の仕入金額に基づいて、次の算式で算出します。

その年中の売上原価 = 期首商品棚卸高(期首の棚卸資産の価額) + 当期商品仕入高期末商品棚卸高(期末の棚卸資産の価額)

なお、売上原価の計算方法(会計処理)の詳細については、次のサイトのページも参照してください。

売上原価の算定(売上原価の計算方法) - 簿記勘定科目一覧表(用語集)



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