法人税額の計算方法―所得金額―①会計上の処理―確定決算主義
確定決算主義とは
確定決算主義の定義・意味・意義
確定決算主義とは、法人税の確定申告は、決算後に行われる株主総会によって承認された(確定した)決算書に基づいて行われなければならないという税務上の原則をいいます。
確定決算主義の位置づけ・体系
会社(企業・法人)は、利益を効率的に獲得するためのしくみとして考案された法律上の(単純な)しくみにすぎないので、法人税は、所得税に比較すると、かなりシンプルな体系になっています。
すなわち、所得税法上の所得区分や所得控除の制度はなく、本業から生じた利益(=営業利益)、財務活動から得られた利益(=営業外収益)、そして、臨時的、突発的に生じた利益(=特別利益)・損失(=特別損失)も、すべて合算して、利益という1つの数値に対して課税されるしくみになっています。
もちろん、社長が勝手に決算書を作成して法人税の申告をするわけにはいきませんので、株主総会によって承認された決算書に基づいて申告する必要があります。
このように、法人税では、株主総会で承認された決算書上の利益をその課税のベースとしていますが、これがそのまま課税所得(=課税対象となる所得)になるわけではありません。
この決算書上の利益に、さらに法人税法特有の調整=申告調整を実施することで、はじめて所得金額が算出されるしくみになっています。
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