消費税―計算方法(課税方法)―仕入税額控除―仕入控除税額
仕入控除税額とは
仕入控除税額の定義・意味・意義
消費税の計算は、売上に対する消費税(売上に上乗せした消費税。つまり、事業者が顧客等から受け取った消費税)から、仕入と経費に対する消費税(仕入れや経費に上乗せされた消費税。つまり、事業者が得意先等に支払った消費税)を控除して行います。
消費税の納付税額 =売上に対する消費税(受け取った消費税) - 仕入と経費に対する消費税(支払った消費税)
仕入控除税額とは、売上に対する消費税から控除する仕入と経費に対する消費税の額をいいます。
つまり、仕入税額控除する額のことです。
なお、「仕入」控除税額という表現になっていますが、ここにいう「仕入」は会計上の仕入のみならず、すべての経費を含みます。
したがって、消費税法上(「仕入控除税額」)の「仕入」は、会計上の費用(=仕入+経費)に相当するものといえます。
仕入控除税額の計算方法
仕入控除税額の計算(あるいは、仕入税額控除の計算といってもいいのですが)は想像以上に煩雑です。
なぜならば、消費税が課税されるかという観点から仕入れと経費にかかる一つ一つの取引を区分したうえ(→消費税における取引の分類・種類)、そのうち仕入税額控除の対象となる取引(課税取引と免税取引)に含まれる消費税額だけを計算・集計する必要があるからです。
そこで、実際に支出した仕入と経費から仕入控除税額を計算・集計するのではなく、みなし仕入率というものを使用して売上から簡単に仕入控除税額を推計するという方法も認められています。
つまり、仕入控除税額の計算方法は大別すると次の2つの方法があります。
このうち一般課税が原則とされています。
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