確定申告の具体事例―赤字の所得がある場合―翌年へ繰り越す場合
赤字の所得を翌年へ繰り越す場合の確定申告書の書き方・作成方法・作り方のポイント・注意点
はじめに
青色申告をしている場合にはいくつかメリット・特典があります。
純損失の繰越控除というものもその一つです。
これは損益通算をおこなってもまだ控除しきれない損失がある(その年中に引ききれない赤字の金額がある)場合、翌年以降3年間にわたって、順次各年の黒字の所得金額から差し引くことができるという制度です。
ただし、この特典を受けるためには、つまり、損失を翌年以降に繰り越すためには、赤字が出た年に、専用の書式で確定申告を行っておく必要があります。
申告書第四表(損失申告用)がそれです。
必要な確定申告書―申告書第四表
赤字を翌年へ繰り越す、あるいは、前年からの赤字の繰越がある場合は、申告書第四表を申告書Bに添付して提出します。
申告書第四表の書式・様式(フォーマット)
申告書第四表は、次のような構成になっています。
1.第四表(一)―損失額又は所得金額
所得を次の2つのグループに大別したうえ、その損失額または所得金額を一覧表のかたちでまとめる部分です。
申告書Bの第一表から転記して記載します。
2.第四表(一)―損益の通算
赤字の繰越をするには、その前に損益通算を行っておくことが前提となりますので、ここでその計算を行います。
3.第四表(二)―翌年以後に繰り越す損失額
今年度の損失の金額=赤字を記載する部分です。
4.第四表(二)―繰越損失を差し引く計算
過去3年間で赤字の繰越がある場合、つまり、この申告書第四表を提出している場合は、ここに記載します。
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