［税金］所得税法・法人税法等

確定申告―法人税申告書―別表五（二）―納税充当金の計算

別表五（二）の「納税充当金の計算」とは

別表五（二）の「納税充当金の計算」の定義・意味・意義

別表五（二）は、別表（法人税申告書）の一つで、租税公課の納付状況と納税充当金（＝会計上の未払法人税等）の繰入額と取崩額を報告するための明細書です。

別表五（二）は、大きく次の２つの部分から構成されています。

1. 租税公課の納付状況
2. 納税充当金の計算

つまり、別表五（二）の構成内容の一つが、「納税充当金の計算」欄です。

「納税充当金の計算」欄には、当期中の納税充当金の動き、すなわち、納税充当金の繰入額と取崩額を記載します。

「納税充当金の計算」の構成内容（内訳）

「納税充当金の計算」は、次の４つの部分で構成されています。

1. 期首納税充当金
2. 繰入額
3. 取崩額
4. 期末納税充当金

１．期首納税充当金

「期首納税充当金」は、前期末の貸借対照表の未払法人税等と同額です。

２．繰入額

「繰入額」には、「損金の額に算入した納税充当金」の項目に、決算整理仕訳で引き当てた納税充当金の額を記載します。

３．取崩額

「取崩額」には、期首納税充当金を取り崩して納付した法人税等の金額を記載します。

４．期末納税充当金

「期末納税充当金」は、当期末の貸借対照表の未払法人税等と同額です。

他の別表との関係・関連・連携・つながり

別表五（一）

納税充当金は税務上の純資産を構成します。

会計上、未払法人税等は、会社が決算整理仕訳で引き当てた貸借対照表の負債です。

そのため、別表五（二）の「納税充当金の計算」欄と同じ内容が、税務上の純資産を計算するための別表五（一）（いわば法人税での貸借対照表）にも記載されます。