確定申告―法人税申告書―別表四
別表四とは
別表四の定義・意味・意義
別表四とは、必ず作成しなければならない別表(法人税申告書)の一つで、税務上の利益=所得を計算するための明細書です。
「所得の金額の計算に関する明細書」がその名称です。
別表四の役割・機能
別表四は、税務上の利益=所得を計算して、法人税の課税対象となる金額を算出するための書類です。
利益と所得が同じであれば、別表四も含め、法人税申告書を作成する必要はありません。
しかし、会計と税務のそれぞれの目的が異なるため、利益と所得は異なります。
そこで、会計上の利益をベースに、これに調整(加算または減算)を加えて、税務上の利益=所得を計算します。
別表四は、そのための書類です。
したがって、別表四は会計上の利益を計算する損益計算書に相当するものです。
別表四の内容・概要
別表四では、損益計算書の当期純利益に申告調整を加減算することで税務上の利益=所得を計算します。
損益計算書の当期純利益については、次のページを参照してください。
損益計算書―利益―当期純利益 - 簿記勘定科目一覧表(用語集)
別表四の位置づけ・体系
法人税の確定申告にあたっては、決算書と確定申告書をそれぞれ作成して提出しなければなりません。
このうち、法人税における確定申告書のことを法人税申告書といいますが、これは数多くの別表で構成されています。
別表のうち、必ず作成しなければならない別表は次の5つで、別表四もその一つです。
- 別表一(一)…各事業年度の所得に係る申告書
- 別表二…同族会社等の判定に関する明細書
- 別表四…所得の金額の計算に関する明細書
- 別表五(一)…利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書
- 別表五(二)…租税公課の納付状況等に関する明細書
特に、「税務の損益計算書(P/L)」である別表四と、本来の法人税申告書である別表一(一)、「税務の貸借対照表(B/S)」である別表五(一)、そして、別表五(二)の4つが法人税申告書の中心的な役割を果たしています。
別表四の書式・様式
前述のとおり、別表四に記載される申告調整は、加算と減算の項目があります。
そして、それぞれの項目は、次の2つの欄に区分されています。
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