確定申告―法人税申告書―別表五(一)
別表五(一)とは
別表五(一)の定義・意味・意義
別表五(一)とは、必ず作成しなければならない別表(法人税申告書)の一つで、税務上の純資産を計算するための明細書です。
「利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書」がその名称です。
別表五(一)の役割・機能
別表五(一)は会計上の貸借対照表に相当するものです。
したがって、別表五(一)をみれば、会計上の純資産と税務上の純資産の違いがわかります。
別表五(一)に記載されている税務上の純資産の構成内容(内訳)
別表五(一)に記載されている税務上の純資産は、次の2つから構成されています。
- 利益積立金額
- 資本金等の額
別表五(一)の書式・様式
税務上の2つの種類の純資産を反映して、別表五(一)は次の2つの明細書から構成されています。
- 利益積立金額の計算に関する明細書
- 資本金等の額の計算に関する明細書
1.利益積立金額の計算に関する明細書
2.資本金等の額
貸借対照表の純資産の部の資本金と資本剰余金が、別表五(一)の「資本金等の額」となります。
なお、貸借対照表の純資産の部の資本金と資本剰余金については、次のページを参照してください。
貸借対照表―純資産―資本剰余金 - 簿記勘定科目一覧表(用語集)
別表五(一)と決算書との関係・関連・連携・つながり
貸借対照表の純資産の部の各項目は、基本的に、別表五(一)に転記されます。
なお、貸借対照表の純資産の部については、次のページを参照してください。
他の別表との関係・関連・連携・つながり
別表四
前述したように、別表四における申告調整のうち留保項目は、すべて別表五(一)に記載されます。
別表五(一)の位置づけ・体系
法人税の確定申告にあたっては、決算書と確定申告書をそれぞれ作成して提出しなければなりません。
このうち、法人税における確定申告書のことを法人税申告書といいますが、これは数多くの別表で構成されています。
別表のうち、必ず作成しなければならない別表は次の5つで、別表五(一)もその一つです。
- 別表一(一)…各事業年度の所得に係る申告書
- 別表二…同族会社等の判定に関する明細書
- 別表四…所得の金額の計算に関する明細書
- 別表五(一)…利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書
- 別表五(二)…租税公課の納付状況等に関する明細書
特に、「税務の損益計算書(P/L)」である別表四と、本来の法人税申告書である別表一(一)、「税務の貸借対照表(B/S)」である別表五(一)、そして、別表五(二)の4つが法人税申告書の中心的な役割を果たしています。
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